敷石園路と単管パイプで作った変形型藤棚 東京都杉並区浜田山にて
2015/01/23
敷石園路と単管パイプで作った変形型藤棚 東京都杉並区浜田山にて
昨年、お庭のお手入れをさせていただいたお庭。
最初は、とてもうっそうとしていましたが、
残す樹木はやわらかく剪定し、
実生（みしょう：種から生えてくること）で生えてきてしまった
多すぎる樹木はお別れし、
何とか動線を確保。
夏の写真
それから、半年ほどたった先日、念願のお庭工事開始です。
半年の間に、うっすらと苔が出てきたり、
シダが生えてきたりして、いい雰囲気(*´ω｀)
「懐かしい昭和風のひなびた感じ、
ささやかな一隅が望みです。」 とのこと。
つい、色々と凝りたくなるところですが、
それでは、お客様の気持ちを無視した自己満足になります。
ここは、引き算の美学(´ー｀)
藤棚も、一番シンプルな単管パイプで。
単管パイプで作った、変形の藤棚
そして、塩野君が剪定したモチノキが気に入ってくださり、
部屋からモチノキを眺めるのに、邪魔にならない形にしてほしい、とのことで、
変形の藤棚にしました。
モチノキなんてどこにでもある木だからと、つい、おざなりにしてしまうのですが、
そんなモチノキにまで思いを寄せてくださる、お客様の優しさに、
少し反省しました(*´Д｀)
価値のある木、価値のない木なんて、人間の勝手な物差しです・・・ね。
景石を一つ
景石は、重いので、チェーンブロックという滑車のついた装置で持ち上げます。
塩野君が頑張りました。
敷石の園路は、お客様が旅行の時に印象的だったという、
桂離宮のこのシーンも取り入れ。↓
桂離宮
四角い御影石が１枚
それから、沓脱石を設置して、植栽して、できあがり。
引き算も心地よいものです。
これからもこのようなオーダーは増えてくると思います。
臨機応変に、自我を出しすぎないように、
お客様の心に寄り添いながらお仕事していきたいと思います。
